7年ぶりの『脊柱モーション・パルペーションのすべて』出版記念セミナーを終えて

 科学新聞社の斎藤氏から、私の新刊『脊柱モーション・パルペーションのすべて』の出版記念として東京と大阪でセミナーを開いてはどうかとご提案をいただき、実に7年ぶりとなる科学新聞社主催のセミナーを快諾いたしました。
 せっかくの出版記念ですから、受講される先生方に喜んでいただけるテーマは何かと考えました。まず、東京と大阪で同じ内容ではつまらないと思い、別々のテーマで行うことにしました。さらに、新刊の内容をそのまま解説するよりも、本の中では取り上げることのできなかった部位と、掲載されている部位とのコラボレーションの方がおもしろいのではないかと考え、東京では新刊に未掲載の「肋骨」を、大阪では「顎関節」を新刊の内容と関連付けてお話しすることにしました。

 10月18日、東京・大井町のきゅりあんにおいて、『上背部の症状を治療する』というタイトルのもと、肋骨および上部胸椎のモーション・パルペーションとその治療、そして筋肉への新しいアプローチである「上背部筋のマイクロリリース」について講義を行いました。
 実は、カイロプラクティックや他の徒手療法において、肋骨の検査法や治療法が教えられることはほとんどありません。私がかつてテクニックを教えていたロサンゼルス・カイロプラクティック大学(LACC)でも、肋骨の授業はまったくありませんでしたし、他の大学も同様だったと思います。「脊柱を治療すれば肋骨症状も連動してよくなる」というのが、カイロプラクティックにおける一般的な考え方だからです。
 しかし、実際の臨床現場ではそう上手くはいきません。肋骨が起因している症状は、やはり肋骨そのものを治療しなければよくならないことも多いのです。ですから、背部症状を根本から治療するためには、上部胸椎、肋骨、背部筋、頚椎、そして身体全体のバランスまでを総合的に考慮しながら検査と治療を行わなければなりません。

 これを5時間という短い時間の中で説明し、さらに治療のための実践まで行うことは難しかったのですが、受講生の皆様が、これまでにも私のセミナーに足を運んでくださっていた顔なじみの先生方ばかりでした。そのおかげで、講義も実技もスムーズに進めることができました。
 久しぶりのセミナーとなりましたが、気心の知れた熱心な先生方と楽しく過ごし、講師である私にとっても非常に実りある時間となりました。

出版記念セミナー第2弾大阪『顎関節の症状を治療する』 

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中川 貴雄(なかがわ たかお)
昭和23年2月、三重県鳥羽に生まれる。昭和53年、米国カリフォルニア州ロサンゼルスのロサンゼルス・カイロプラクティック大学(LACC、現・南カリフォルニア健康科学大学SCUHS)卒業、ドクター・オブカイロプラクティック(D.C.)取得。カリフォルニア州開業試験合格。同地にてナカガワ・カイロプラクティック・オフィスを開業するかたわら、母校LACCで助手、講師を経て、昭和62年まで助教授としてテクニックの授業を受け持つ。その間、昭和56年には全米カイロプラクティック国家試験委員も務める。カリフォルニア州公認鍼灸師。平成11年、帰国。大阪にて中川カイロプラクティック・オフィス開業。
一般社団法人日本カイロプラクティック徒手医学会(JSCC)前 会長
モーション・パルペーション研究会(MPSG) 会長
明治鍼灸大学(現 明治国際医療大学)保健医療学部 柔道整復学科教授
宝塚医療大学 柔道整復学科 教授

著書
脊柱モーション・パルペーション
カイロプラクティック・ノート1&2
四肢のモーションパルペーション上下
四肢のマニピュレーション
他 
訳書
関節の痛み
オステオパシー臨床マニュアル
オステオパシー・テクニック・マニュアル
カイロプラクティック・セラピー

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