「カイロプラクティック・フォーラム2026」
セッション紹介4

 セッション紹介4番手は、初日(24日)A会場の午後の部(14:00~17:00)、「徒手療法大学セッション」である。学長の榊原氏と出会ったのは、彼が帰国してまもなくの頃だったので、もうかれこれ20年となる。好評を博した「カイロ-ジャーナル」がペーパー版だった頃の連載、それから「私のメンターは榊原先生です」と言わしめた、圧倒的ファンに囲まれた月一開催の「榊原ゼミ」、そして一昨年のこのイベントでのスピーカーなど、本当にいろいろなことをお願いし、いつも快く引き受けてもらった。プラユキさんの対談も思い出に残る1ページだ。今回は、そんな彼が心血を注いで運営する徒手療法大学の魅力を、2名のスピーカーとともに思う存分話してくれるはずだ。

徒手療法大学セッション

 徒手療法大学は、「社会に必要とされるカイロプラクターを育てる」「実践において結果を出せるカイロプラクターの育成」を教育の根幹に据え、名古屋・神戸・札幌に拠点を置くカイロプラクティック養成校です。学長の榊原直樹は、1998年に米国カリフォルニア州でドクター・オブ・カイロプラクティック(D.C.)のライセンスを取得後、ロサンゼルスで10年間の臨床経験を積み、2007年に帰国。2015年には岐阜大学大学院にて医学博士号(スポーツ医学)を取得しました。米国仕込みの臨床技術と科学的研究知見を融合したカリキュラムのもと、「なぜその施術が必要か」を解剖学・運動学に基づいて考え、患者の痛みを確実に取り除ける治療家の育成に力を注いでいます。
 この「結果を出せる」という理念は、教室の中だけにとどまりません。本校では、タイ東北部イサーン地方にある国立大学医学部と提携した解剖実習を年1回実施するほか、ヤンゴンの現地NGOと連携したカイロプラクティック・ボランティア治療を年2〜3回にわたって行っています。学んだ知識と技術を、困っている人々への奉仕として社会に直接還元することが、本校の目指すカイロプラクターの姿です。
 今回のフォーラムでは、こうした理念と実践から生まれた取り組みを2名が発表します。前半は第一期生の高瀬大門氏が、タイ東北部イサーン地方にある国立大学医学部との共同解剖研究「仙腸関節の形態学的考察」について発表します。本研究は、アジア人における仙腸関節の形態と変性パターンをAI画像解析で系統的に評価し、徒手療法の適応基準確立に向けた科学的根拠を提供することを目的としています。現在はプロトコルの確立と解剖実習の準備段階にあり、今回の発表では研究の趣旨・内容・意義とともに、今後のデータ収集・解析・論文化に向けた展望をご紹介します。後半は札幌校の校長、木瀧洋文先生が、約8年前のミャンマーでのボランティア施術活動を振り返りながら、奉仕の精神と本校の教育理念がいかに結びついているかをお伝えします。学術と奉仕、両面から徒手療法大学の理念を体現するセッションです。

カイロプラクティック・フォーラム2026「TIME&SPACE AGEIN」

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