留学日記 中村 将希 in Life university [第4回]

生きる伝説 Atlas Orthogonal (アトラス・オーソゴナル:AO)創始者 Dr. Roy W Sweat(ロイ・W・スウェット)D.C.,B.C.A.O.

 

数あるカイロプラクティックのテクニックの中でも、世界的に有名でなおかつ創始者が存命しているテクニックは、片手で数えられるほどではないでしょうか?

御年94歳、今なお患者を診ていらっしゃるという、根っからのカイロプラクターでAOの創始者である、スウェット先生にお会いすることができたことは、私にとって本当に光栄なことでした。

これまでUpper Cervical(上部頚椎)のテクニックをいくつか学んできましたが、私はAOに非常に魅力を感じており、是非ともこれから極めたいと思っているテクニックです。

今回、Sweat institute(スウェット研究所)唯一の日本人スタッフ、金井覚子(かないさとこ) D.C.のご厚意でプライベートのセミナーを開いていただき、AOの基本を学んできました。金井D.C.はスウェット先生の下で、伝統ある本物のAOを創始者から受け継いでおられ、ライフ大学でAOの講義も受け持っておられます。同じ日本人ということもあって、いろいろな面で助けていただいている大恩人です。

スウェット先生はとても気さくなお方でした。今回お会いできたのは二度目で、初めてお会いしたのは今年の3月。そのときも金井D.C. のご厚意で、診療時間外にお会いさせていただきました。 彼は海兵隊時代に日本の米軍基地に配属されていたということで、別れ際に「サ・ヨ・ナ・ラ」と言って去っていきました。とてもユーモアもあるお方でした。そのときにサインもいただき、そのサインは自分のパスポートより厳重に保管してあります。

彼のオフィスの待合室は、さながら歴史博物館の様相でした。若かりし頃の写真や、彼と息子さんであるDr. Matthew H. Sweat(マシュー・スウェット)の絵画、AOの原理にもなっているビリヤードのキュー、本物のクジラのアトラスなど、興味深い物ばかりでした。

スウェット先生はB.J. Palmer(BJ)とJ.F. Grostic(グロスティック)の両人から学んでおり、その2人の絵画と写真も飾られてありました。私からすると、どちらも雲の上の存在のお二人ですが、彼にとってはかけがえのない恩師なのだと思います。

94歳になっても研究を続け、患者を診察しているスウェット先生のオフィスは、資料の山で埋め尽くされていました。このお歳ともなれば、本来なら余生をのんびり過ごしているのでしょうが、彼の辞書にリタイアの文字はないようです。彼のような人のことを、まさしく“職人”と呼ぶのでしょう。自分のしていることが好きでたまらない、いついかなるときも学ぶことを忘れず、いくつになっても患者を診る、スウェット先生のようなドクターに私もなりたい。私の憧れの先生です。

スウェット先生と彼のオフィスで記念撮影

オフィスにあるシリアルナンバー001のAOテーブル

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