留学日記
中村 将希 in Life university 第23回

卒業

 こんにちは。もうふた月も前になりますが、9月23日に卒業式を迎えました。これまで私の拙い文章をお読みいただき、本当にありがとうございました。卒業後は入学当初からお世話になり、卒業前の半年間はインターンシップでもお世話になった、主にアトラスオーソゴナル(AO)とアクティベーターを使うドクターの下で修行させていただくつもりです。

 このタイトルでの連載の最終回にあたり、この場をお借りしまして、ここまで私を支えてくれた両親、そして尊敬する父と古くからお付き合いがあり、このジャーナルでの連載をさせてくださった斎藤さん、さらにメールでやりとりさせていただいた安原さんに、心から感謝を述べさせていただきたいと思います。

 卒業はしましたが、しばらくはジョージア州での生活を続ける予定ですので、今後も日本のカイロプラクティック業界に貢献できるように、カイロプラクティックの書籍の翻訳や、ゆくゆくは様々なテクニックの講師を日本に招き、セミナーを開催できたらなどと考えております。そのような時期がまいりましたら、何卒よろしくお願いいたします。

 最後に、海外のカイロプラクティック大学への留学を考えられている方々に、私の経験や失敗を元にお話しさせていただきたいと思います。

 まず一番は、何と言っても英語です。たくさん勉強して、たくさんアウトプットして、たくさん失敗する、これ以上の近道はないと思います。私は今でも英語に苦労していますし、英語の勉強をしています。会話する能力が高ければ高いほど学生生活は充実しますし、当たり前のことですが授業やセミナーを受ける際も、より一層深く、早く理解できると思います。

 次に、友達づくりです。何事においてもハイレベルな友達をつくることが、留学生活で脱落することなく生き残るコツだと私は思います。お互いを高め合える友達を見つけてください。私は頭脳明晰と言えるような人間ではないので、周りの友達に幾度となく助けられました。授業をすべて修了し卒業することができたのも、国家試験に合格できたのも、たくさんのテクニックのクラブやセミナーに参加できたのも、すべて私には過ぎた素晴らしい友達が私を導いてくれたからです。逆にそうでない友達だと、勉強の妨げとなり悪影響を及ぼします。

 最後に、正しい情報収集です。忙しい学校生活の中で、宿題やビザ関係の書類など様々な締め切りがあります。それらの情報には必ずと言っていいほど誤った情報も出回ります。正しい情報を見つけ早めの行動を心がけることが、ストレスを少なくするコツだと思い 例えば、私は当分OPT(Optional Practical Training)というプログラムを使ってアメリカに滞在する予定です。カイロプラクティック・プログラムを卒業すると、アメリカで1年間就労することができます。さらにSTEM(Science, Technology, Engineering , Medical)を専攻して学士号を取得すると、2年間の延長が可能になります。誤った情報というのは、カイロプラクティック・プログラム修了で3年間、またSTEMを専攻すればアメリカで取得した学士号でなくてもいいなど、まことしやかなものがあり、こんなニセ情報によってアメリカに残りたくても、帰国せざるを得なくなった留学生がいたという話を、幾度か耳にしたことがあります。

 10月にひと月ほど日本に帰国しました。その間、斎藤さんとお会いし、この「留学日記」も卒業して新たなタイトルでコラムを続けさせていただくことになりました。これからも、少しでも日本の皆様のお役に立てるように、少しずつ書かせていただけたらと思っています。まずは、これまで私の拙いコラムをお読みくださった皆様、本当にありがとうございました。

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