留学日記 中村 将希 in Life university [第3回]

Talsky Tonal Chiropractic(トースキー・トーナル・カイロプラクティック:TTC)

 

今回はこのTTCについて書かせていただきます。皆さん、Torque Release Technique(トルクリリース・テクニック:TRT)のことはもうご存じだと思います。創始者のJay Holder(ジェイ・ホールダー)は有名ですよね!

Robert Cooperstein,D.C.と Brian J. Gleberzon,D.C.の共著で、日本でも伊藤彰洋D.C.の監訳によって出版された「カイロプラクティック・テクニック・システム」、その中のTRT章の概要と歴史の項に、共同創始者としてMarvin A Talsky(トースキー)の名前があります。

このトースキーが個人で研究を続け考案したのがTTCです。ざっくり説明させていただくと、TRTに似ていますがインテグレーターを用いない治療法です。彼はこのTTCをテクニックとは呼んでいません。彼はその理由を以下のように語っています。

The technique is only a portion of TTC, the majority of TTC is a tonal model.

Mechanistic techniques do not need a model to house their technique because most chiropractors already view chiropractic through a mechanistic lense.

TTC provides a larger model that encompasses mechanicstic chiropractic and more importantly includes the larger awareness of tone, focused intent, and quantum physics.

TTCはトーンのひな形であり、テクニック自体はこのひな形の一部分でしかありません。他のメカニステック(機械学的もしくは力学的)なテクニックには、ひな形を必要としません。なぜなら多くのカイロプラクターたちが、カイロプラクティックをメカニステックに理解しているからです。

TTCはそのメカニステックなカイロプラクティックをも包含する、より大きなひな形を提供します。そして、それ以上に重要なのが、トーンの認識がより深いこと、はっきりとした意図、そして量子物理学を含んでいるということです。

自分なりに翻訳してみましたが、一応原文も載せておきます。もし間違っていましたら、ごめんなさい。

冒頭でTRTに似た治療法と説明してしまいましたが、トースキーはセミナーの中でも著書の中でも、TRTとTTCは全く異なったシステムであり、どちらかの延長でもお互いの部分集合でもないと語っています。

ですが同じトーナル、そして以前は共同研究していたということもありますし、両方のセミナーに参加してみて、正直なところ私には類似点があるように感じられました。テーブルもTRT同様レッグチェックがしやすいように、下方の先端が大きくなっているものを使用していますし、検査、分析も類似点がありました。

私はまだ両方を完璧に理解していませんので、あくまで一個人の感想としてしか述べることができませんが、TTCの面白いところは10人が同じ患者を診ても、全員が違うWindow(窓口)を見つけることです。窓口とはアジャスメントを施す部分を指します。患者の神経とトーンが治療者の神経とトーンにマッチして、その治療者が最善のアジャスメントを施せる場所を患者の体が教えてくれるのです。

トースキーは今でも新しい発見をしていると語っていました。そのため検査時の指標はあるものの、指標以外の窓口を見つけることも多々あり、その場合は自ら患者の体が教えてくれる窓口を探す必要があります。

このようなテクニックに関してはアメリカでも賛否両論があるようで、学生の中でも「そんなのはアジャストメントではない」と言い張る人もいます。

このテクニックについては、また別の機会にお話しさせていただけたらと思います。

アジア人学生とMarvin A Talskyで記念撮影

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