青二才の新米カイロプラクター 第1回
「3年ぶりに父と、4年ぶりに中川先生と斎藤さんに再会して」

 ライフ大学を今年の9月に卒業し、10月に丸々ひと月、日本に帰国しました。3年ぶりの日本はとても楽しかったです。日本の料理は、やはりアメリカで食べているものとは違って非常に美味しくて、調子に乗って食べていたら、たったひと月で10キロも太ってしまいました。

 今回はひと月という限られた時間の中で、父の治療を見させてもらうことに多くの時間を費やしました。4年前のカイロの世界に入る前には、全く見えなかったものが見えるようになり、父が行っていることがなんとなくわかった半面、それだからこそ、自分のわからないことや知らなかったことが浮き彫りになり、臨床歴30年に及ぶ父の技術と知識の量に圧倒されました。そして恐らく、まだまだ見えていないことや、わかっていないことすら理解できていないことも、たくさんあるんだろうなと痛感しました。

 また父がアポを取っておいてくれたお陰で、科学新聞社の斎藤さんと大阪の中川先生のところに、卒業のご挨拶に伺うことができました。斎藤さんからは、今後のジャーナルの連載のことや、日本でのカイロの状況、位置づけなどを詳しく教えてもらいました。斎藤さんだからこそ話せる、日本の様々なカイロの事情を教えていただき、拙い私に何かお手伝いできることがあるんだろうか、という想いを検討するにあたっての、手がかりとなる貴重なアイディアをいただくことができました。

 中川先生からは、新米のカイロプラクターとして、これからどうしていけば良いかのアドバイスをいただきました。「勝って兜の緒を締めよ」ではありませんが、大学を卒業したからといって、鼻高々、調子に乗ってはいけないと自分に言い聞かせてはいたつもりでしたが、中川先生とお話しさせていただいていて、自分の兜の緒が完全に緩んでいたことを気づかされました(というか、半分落ちきっていたと思います)。大学で学んだことと実際の臨床の違いは、父から常に聞かされていましたが、そのことを改めて確認することができました。

 また先生は、アメリカと日本での患者へのアプローチの違いについても、両国での臨床の経験を元にお話ししてくださいました。アメリカと日本でのカイロの位置づけの違いに始まり、アメリカで働き始める上で重要なことを教えていただきました。中川先生のオフィスを出たあと、いい意味で頭を殴られた気分になり、電車の中で圧倒されていたことを、ふた月近く経った今でも思い出します。

 今回の帰国で、実際に臨床を始める前に様々なことを学ぶことができました。この帰国で学んだことを忘れないように、これから精進していきます。

中川先生と先生のオフィスにて(斎藤さんと写真を撮るのを忘れてしましました。今度は必ず撮ります)

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。