留学日記 中村 将希 in Life university [第1回]

将希君に寄せて

株式会社 科学新聞社 顧問 斎藤 信次

群馬県沼田市に当社の出版物をほとんど買ってくださり、またセミナー・勉強会にもよく参加してくださる、私は「清志さん」と呼んでいる中村清志氏なる御仁がいる。2、3年ほど前、「息子(将希君)が留学したいと言っているので、何か参考になる話をしてほしい」と相談が持ち込まれた。もちろん目的は父親と同じようなカイロプラクターになることである。さらに清志さんは、まだカイロプラクティックのことを何も知らない、ただ父親の施術する姿を見ていただけの将希君を、参加費を払って中川貴雄氏の勉強会に連れてくると言う。「いやいや受講するんじゃないんだから、参加費は要りませんよ」と言うと、「いやいや受講させます」と返してきた。この先は押し問答になるのでお受けしたが、清志さんという人はこういう人である。

その後、私の知るDCたちからいろいろ話を聞き渡米し、コロナ禍の真っただ中、ライフ大学での留学生活が始まったようだ。そうして最近になって、将希君から「日本の方たちのために何か情報を発信したい」とメールが届いた。「思いついたときだけというのではなく、できるだけ長く継続することを前提にね」と、引き受けるというより父親をよく知る留学生の応援団になることにした。

当人はひと月に一度の頻度でと言ってきたが、2週間でもふた月に一度でも構わない。執筆を続け無事卒業し、帰国して父親から本物のカイロプラクターになる「こころ」を学びながら、いつか父親を越えられるように大きく成長していってほしい。

自己紹介を兼ねて、コロナ禍でのLife universityでの留学生活を

はじめまして! 私は現在Life universityでカイロプラクターになるための勉強をしている、中村将希と申します。斎藤さんのご厚意で、これからその留学生活の紹介コラムを連載させていただくことになりました。まだまだ未熟な青二才ですが、大学やアメリカ(主にジョージア州)での、カイロプラクティックについて発信させていただきますので、温かい目で見ていただけましたら幸いです。

今回は簡単な自己紹介を兼ねて大学の紹介、コロナ禍での授業について書かせていただきます。

私は群馬県沼田市出身です。大学卒業まで群馬で過ごし、その後アメリカに渡り、Doctor of Chiropractic program(以下、D.C. program)に入るための必要単位を取得すべく、Life universityのUndergraduateで半年間勉強し、晴れてD.C. programに入ることができました。「よし、これから頑張るぞ!」という矢先にコロナの蔓延。私の輝かしい旅は、全授業オンラインで始まりました…

私のカイロプラクティックとの出会いは、紛れもなく父のお陰です。父は地元、沼田でカイロプラクティックを30年近くしております。誰にとっても同じだと思いますが、私にとって父はヒーローです。私に少ない経験の中の話ですが、彼ほどカイロプラクティックを熱く語る人を見たことがありません。父をはじめとして、母、家族、友人、お世話になっているカイロプラクターの皆さまには、感謝で頭があがりません。

Life universityのD.C. programは、14クォーター(1クォーターが3か月)で構成されており、ざっくり分けると、前半の7クォーターが基礎科学中心の授業、そして8クォーターから、実際のアジャスメントやケーススタディ中心の授業になっていくという形です。私は現在6クォーターに在籍しております。私の学年はいわゆるコロナ一学期生で、ここまでの授業をほとんどオンラインで勉強してきました。私のD.C. programの最初の1年間の思い出は、自分の部屋とパソコンと猫です。顔も名前も知っているのに、会ったことがないというクラスメイトが、最近まで沢山いました。主にラボを中心に少しずつ対面式の授業が再開してきており、現在は選択式でオンラインか対面式の授業を選べる形になっています。

これから、大学の様子やカイロプラクティックに関する自分が体験したことなどについて、自分なりに発信していきますので、どうぞよろしくお願いします。

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