留学日記
中村 将希 in Life university [第16回]

「アトラスオーソゴナル(AO)アドバンスド セミナー

こんにちは、今回は最近参加したAOのアドバンスド セミナーについて書かせていただきます。

今回、初めてアドバンスド セミナーに参加したのですが、ベーシックとは全く異なった内容でした。X線や患者のセットアップ、リスティングの取り方などを学ぶベーシックとは違って、AOの発展に大きく関わっている方々を中心としたドクターたちの、研究情報の発表会/共有会と言ったらいいのでしょうか? 大まかな内容としては、他の頚椎や頭部と環椎の関係性やセットアップのコツ、新患の獲得の方法など様々でした。

AOのドクターたちが研究に使用しているものにDMX(Digital Motion Xray)というものがあります。画像のX線ではなく、動画で実際どのように環椎や頚椎が動いているのかを観ることができるものです。初めて観たときはとても画期的な機械だと驚いたのと同時に、安全性に疑問を抱きましたが、話によると法的にも安全性が認められた機械だとのことです。

セミナーの内容とはちょっと違う話になりますが、AOに興味のある方は既にご存じの方もいらっしゃると思いますが、AOから発展したテクニックに、AOアドバンスというものと、そのAOアドバンスの創始者のご子息が開発されたEPICというものがあります。どちらも機械を使用した環椎のアジャストメントを行う上部頚椎テクニックのようです。私はこの二つのテクニックについて詳しくは知らないので個人的な意見は避けますが、EPICの創始者は若く、LIFE大学に赴いて自らのテクニックを指導しています。

一つ驚いたというか悲しかったのは、学生での参加者が私一人しかいなかったことです。友人も参加する予定だったのですが、学校の授業と被ってしまい結果的に私一人ということになってしまいました。カイロプラクティックが生まれたアメリカでも、上部頚椎のカイロプラクターの数は元々少なく、AOとなるとさらに少なくなります。

個人的な意見ですが、Life大学の学生は全体的にディバーシファイド/フルスパインをメインに、サイドのツールとしてSOT、トムソン、TRT、アクティベーターなどのテクニックを使っているように見えます。もちろん、ガンステッドのように一つのテクニックの専門ドクターを志す学生もいますが、大多数は様々なテクニックに触れながら良いところ取りして、自らのテクニックを確立するというのが、Life大学の教育方針のようにも見えます。

のちのち紹介できたらと思っていますが、学生間で人気なのがMLS(Master, Serve, Love) とKTC(Kairos training culture)の二つです。テクニックと呼んでいいのかはわかりませんが、私としては以前紹介したSyntropyセミナーのようなディバーシファイドから派生/発展したものだと理解しています。


AOアドバンスド セミナーの様子です。見にくくて申し訳ないのですが、スクリーンに映っているのが、DMXで見るセットアップの様子です。

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