留学日記 中村 将希 in Life university [第12回]

セミナー その3

こんにちは、今回は最近参加したセミナー2つについて紹介させていただきます。

まずは、Atlas Orthogonal(アトラスオーソゴナル:AOChiropractic Dissection seminarAO主催の解剖セミナーです。小さいときに父に連れられ、人体の博覧会のようなものに行ったことがあるのですが、当時は興味もそれほどなく、へぇー凄いなくらいの感想しかありませんでした。それ以外では生身の体の中を観たことがなく、今回のセミナーは楽しみでした。

現在ライフ大学にはハイテクな機械があり、別掲の写真のようなタッチスクリーンのテーブルですべての解剖学を学びます。聞いた話によると、実際の体を解剖し、それからどのようにしたのかはわかりませんが、データ化しスクリーンで観れるようにしたとのことです。実際この機械は非常に便利で、観たい箇所、筋肉なり神経なりが検索できたりします。利点として実際の体と違って、学生が一人でも気軽に勉強ができることです。あと薬剤臭くもありません。ですが、やはり一度は実際の体を観たいですよね。

今回の解剖では腕神経叢と腰仙骨神経叢を中心に観ました。観させていただいた方の体は70代の女性で、腰椎部分に脊椎弯曲症があり、実際の曲がっている背骨を観れたのも、実際の臓器や背骨を観て触れることができたのも、いい経験になりました。セミナーでお会いしたシャーマンの学生やライフウエストを最近卒業したドクターによれば、両大学では今でも解剖学は実際の人体を使っているとのことです。定かではないのですが、ライフ大学は最終的にはこの機械と、実際の人体の両方を使って授業を行いたいとのことです。

授業ではこの白いテーブルですべての解剖学を勉強します。

腕神経叢部の解剖です

次のセミナーは以前にも参加したDr.CrescionによるIntro to CMRTです。

私は元々SOTに興味があり、CMRTChiropractic Manipulation Reflex Tehcnique)にも興味を持っていたので、今回のセミナーはとても勉強になったと同時に、生理学の勉強をしないといけないと思うようなセミナーでした。興味はあるもののSOTにはほとんど馴染みがなく、ところどころ話についていけなかったのが悔しかったですが、少しずつSOTも勉強できたらなと思っています。

今回はイントロダクションということで、代表的な臓器のマニピュレーションを学びました。アメリカ国内でも、本格的にSOTCMRTCranial Therapyを行っているドクターを見つけるのは至難の業のようです。なのでDr.Crescionのように、学生がわかるように教えることができるまで、完璧に理解しているドクターから学べることは非常に貴重な機会でした。

まだまだ未熟な私はすべてを理解しきれませんでしたが、実際にどのように治療が施されるのかを観ることができたのは、非常にいい経験になりました。カイロプラクティックを本格的に勉強し始めて約2年ほどですが、新しいテクニックを聞くたびに、学ぶたびにカイロプラクティックが行うことができる治療の範囲に驚かされます。

セミナーから話はズレますが、プログラムを半分終えた今、本格的に診断の授業が始まりました。患者の状態から、問診でどのような質問をすべきか、どのような検査を行うべきか、X線写真から何を診るべきか、アジャストメントを施すことは可能か、施せるとしたらどのようなケアを行っていくのか、そして患者を他の専門医に紹介する必要はあるのか、などです。

カイロプラクティックは素晴らしい医療技術ですが、万能ではありません。今回のような臓器を治療できる技術は、大変素晴らしく非常に興味深いですが、患者の状態から自分の畑の範囲内か、また範囲外を見極めることは非常に難しいことだなと感じました。

セミナー後にDr.Crescionと記念撮影

胸椎5番、胃のマニピュレーションの説明をするDr.Crescione

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