岡井健DCのI Love Chiropractic !
「マイ・エリート・セミナーにかける思い」

 皆さん、お元気ですか? 北半球の多くの地域が凍てつく中、体調には十分留意して、幾多の人々の健康生活を守って欲しいと願っています。私が暮らすハワイ島のコナも、やはり冬の間は朝晩が少し涼しくなり、18度前後になります。夏は窓を開け放して就寝していましたが、この時期はさすがに窓を閉めて床につきます。最高気温も23度ぐらいで、とても快適な季節です。庭仕事やゴルフも快適にできるので助かっています。
 

 さて私事ですが、息子夫婦のところに4月に男の子が生まれる予定です。今はただただ母子ともに健康に出産を迎えてくれることを祈っています。息子夫婦は横浜の大倉山に住んでいて、嫁は中村貴博先生に診てもらっているので安心しています。斎藤さんに、5月末に初孫に会いに日本へ行く旨を伝えたところ、ぜひOne dayセミナーをと依頼を受けました。セミナー受講費をなるべく下げていただくことをお願いして、6月1日に東京で有り難く開催させていただくことになりました。今回は、斎藤さんと何度もビデオチャットで、セミナーの方向性や内容についてディスカッションして考えをまとめていきました。セミナーのタイトルは、「マイ・エリート・セミナー」にさせてくださいと提案し、了承していただきました。

 「エリート」という言葉は、英語ではとても素直にポジティブな意味で使えるのですが、日本語になると「エリート主義」「エリート意識」などに代表する階級社会や差別的な少しネガティブなニュアンスを感じる方も多いのではないでしょうか。なのに、なぜエリートなんてタイトルを使うのか疑問に思われる方もいることでしょう。敢えて「エリート」という言葉を使う意図についてお伝えしていきたいと思います。

 アメリカで人生の大半を過ごしてきた私の感覚が、日本の皆さんと少し違うユニークなものであることは多くの人が知るところでしょう。エリートとは、決して与えられたものではなく、その人が努力して得たものだと思います。もちろん人間には様々な優劣が存在し、恵まれた才能や環境にある人と、そうでない人がいます。それでも同じような才能や恵まれた環境にいる人がすべてエリートになれるかというと、そうではありません。努力や研鑽なしにはエリートにはなれませんし、少しでも気を抜いたり慢心したりすれば、一瞬のうちにエリートという評価を失ってしまいます。また、恵まれない環境にいた人でも、エリートと呼ばれるまでに成長することも珍しくありません。私は自分がエリートと呼ばれる人は、素直にその評価を誇らしく思うべきだと思っています。

 ここで、もし「エリート」という言葉に敏感に反応し、ネガティブな印象を持った方は、なぜ自分がそう感じたのかを自問自答してみるのも良いかと思います。そこには、潜在意識の中に隠された自分のコンプレックスの存在があるかもしれません。人は誰しもコンプレックスを抱えていますが、それを認めるのは勇気が要ります。でも、それは自分の成長への一歩となることは間違いありません。
 

 私は、人は誰しも自分自身をより高めていくべきで、自分の中で自分をエリートとして成長させ、そして褒めていただきたい、誇りに思って堂々と生きて欲しいという願いを持っています。世の中の評価よりも、まずは自分自身で自分を評価し、褒めて、自信を持って幸せに生きるべきなのです。間違っても自分自身を不当に低評価し、卑下すべきではありません。それは謙虚さとは違います。もしも「自分はエリートになんかなれない」という気持ちから「エリート」という言葉に無意識に反感を持つのだとしたら、それはとても悲しいことです。

 長年「マイプラクティス」というセミナーをしてきました。そこでは、私が実際にやってきたことや考えていること、学んできたことを皆さんに包み隠さずお伝えし、役立てていただくことをしてきました。借り物のテクニックや知識を、知ったかぶりで教えるものではありません。このようなユニークなコンセプトでセミナーを続けている人は、あまりいないと思います。

 カリフォルニアで30年近くにわたって2つのクリニックを経営し、多くの患者さんを診て、多くのスタッフやカイロプラクターを雇ってきて、たくさんの失敗、たくさんの苦労、たくさんの葛藤、たくさんの喜びを経験してきました。そのご褒美として、今はハワイ島のコナで夢のような生活をして、新たなクリニックも軌道に乗り、幸せに暮らしています。なぜ私がこのように生きてこられたかというと、自分自身を常に成長させ、悩みながらも前に進み続け、自分を鼓舞して高めてきたお陰です。私がまだインターンで無一文に等しい学生の時に出会い、結婚を決意してくれた家内を幸せにしたいという強い思いも大きかったと思います。

 挫折に満ち、情けない失敗ばかりだった日本にいた頃の駄目な自分が、アメリカに来てどのように変化し成長できたかというと、「自分を信じる力」なしには語れません。私は昨年の「カイロプラクティック・ソウルナイト」で、これから自分がやりたいことを2つ述べさせていただきました。まず1つは、ハワイ島の人が少しでも安心して暮らせるようにお役に立つことです。困った時に、ドクター岡井がいてくれるという安心感を与えられたらと思っています。そしてもう1つは、迷い、苦しみ、悩むこの業界の仲間が、私に会いに来ることによって、少しでも安心して心を休め、エネルギー充電してやる気を取り戻し、自分をリセットして迷わずまた前に進めるように、皆さんのホーム、戻るべき実家のような存在になりたいということです。
 

 このセミナーでは、皆さんが自分なりに自分自身をマイ・エリートに高めていくことができるように、私の持つ知識や技術、考え方をお伝えしていきます。「自分自身を高めたいとやる気のある方」、「少し自分がやりたいことや、やるべきことがわからなくなってブレてしまっている方」、「何となく停滞して、気持ちが濁ってしまっている方」、「私に会いに来る大切さを忘れてしまっている方」、「殻に閉じこもっている自分を、勇気を持って開放したい方」、「ただただ私に会いたい方」、そんな皆さんにお会いできることを楽しみにしています。期待で胸を膨らませて参加してください。
 


岡井健(おかい たけし)DC
1964年7月4日、東京生まれ。福岡育ち(出身はこちらと答えている)。
福岡西陵高校を卒業後、1984年単身アメリカ、ボストンに語学留学。その後、マサチューセッツ州立大学在学中にカイロプラクティックに出会い、ロサンジェルス・カレッジ・オブ・カイロプラクティック(LACC)に入学、1991年に同校をストレートで卒業する。
在学中はLACCでのディバーシファイド・テクニックに加え、ガンステッド、AK、SOTと幅広いテクニックを積極的に学ぶ。
1992年、カリフォルニア州開業試験を優等で合格。1991年から1995年まで、カリフォルニア州ガーデナの上村DC(パーマー大学出身)のクリニックで、アソシエート・ドクターとして勤務した後、サンフランシスコ空港近郊のサンマテオにて開業。2001年にはシリコンバレーの中心地、サンノゼにもクリニックを開業し、サンフランシスコ・ラジオ毎日での健康相談や地方紙でのコラム連載でも活躍。
2022年8月に27年間経営したカリフォルニアのクリニックを無償譲渡し、2022年9月よりハワイ島コナに新たにクリニックを開業。庭仕事、シュノーケリング、ゴルフを楽しんでいる。
また、積極的に留学中の学生たちの面倒を見、その学生たちの帰国を皮切りに日本での活動を始める。科学新聞社(斎藤)との縁は、2005年に出版した「チキンスープ・シリーズ カイロプラクティックのこころ」の監訳に始まり、以降15年以上にわたって出版物、マイプラクティス・セミナ、カイロ-ジャーナル記念イベントなど、またカイロプラクティック・クラブとして「ソウルナイト」(スタート時はフィロソフィーナイト)など、ありとあらゆる場面で協力関係にある。

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