WHO、慢性腰痛に関する初のガイドライン発表
公益社団法人 日本WHO協会のホームページによると、「WHO最新ニュース」の昨年12月14日付で、慢性腰痛に関する初のガイドラインが発表されたと掲載されていた。これを紹介する。
腰痛は世界的に障害の主な原因となっており、2020年には約13人に1人(6億1,900万人)が腰痛を経験している。30年間に60%増加し、30年後には推定で8億6,300万人にまで達すると予想されている。人口が増加し寿命が伸びているアフリカ、アジア地区が最も増加が見込まれる。WHOはプライマリーケア、コミュニティケアにおける慢性腰痛管理に関する初のガイドラインを発表し、医療従事者が日常的なケアで使用すべき、また、すべきでない介入をリストアップし、慢性腰痛に悩む人たちを助けるため、次の非外科的介入を推奨している。
・知識とセルフケア戦略をサポートする教育プログラム
・運動プログラム
・脊椎整体療法やマッサージなどの理学療法
・認知行動療法などの心理療法
・非ステロイド系抗炎症薬などの薬剤
また、WHOが利用可能なエビデンスを評価した結果、潜在的な有害性が有益性を上回る可能性の高いことが示された、推奨されない14の介入を示した。
・腰痛装具、ベルト、サポーター
・牽引(人体の一部を引っ張る)などの物理療法
・オピオイド系鎮痛剤など、過剰摂取や依存を引き起こす可能性のある医薬品
など
詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。(原文)
https://www.who.int/news/item/07-12-2023-who-releases-guidelines-on-chronic-low-back-pain
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