徒手療法の世界に身を置いて
第22回 参上、YouTube「週刊カイロプラクティック」

暑い日が続きますね。暑さ寒さも彼岸までと言いますが、もうちょっと暑い日が続きそうですね。

週刊カイロプラクティック

6月の末に、7月の末に大阪は「アメ村」で開業したばかりの、YouTube「週刊カイロプラクティック」を運営している眞﨑龍介先生が、開業前の忙しい中、わざわざ和歌山まで足を運んでくださり、インタビューをしてくださいました。

「週刊カイロプラクティック」はカイロプラクティックの啓蒙の一環で、カイロプラクティックに関する情報を定期的に配信しています。今回は現在カイロプラクティックを生業としている先生を紹介していくという企画で、その先生の生い立ちからカイロプラクティックを始めたきっかけ。カイロプラクティックへの考えなどをYouTubeで配信していくというものでした。

緊張しました。そんなことより、あとで配信された画像を観たら、イスに座っている姿のお腹がポッコリとまではないまでも、軽~く出ていました。笑。

インタビューでの一コマ

インタビューの中で「カイロプラクティックをしていて感動したことは?」というやり取りがあったんですが、その中で一番感動したというか、嬉しかったこととして、「自分の立ち位置が決まったことです」と答えさせていただきました。「辻本はスーパーベーシック」この立ち位置が決まったことがこの数年で一番嬉しかったし、自分でも納得の立ち位置になりました。

スーパーベーシックって、と思われた方は、ぜひこの連載を全回読んでみてください。

立ち位置が決まったところで何をする?

インタビューを受けてから改めて「スーパーベーシック」の役割を考えてみましたが、今までやってきたことを振り返ると「橋渡し」的な役割が一番じゃないかと思っています。

カイロプラクティック業界では様々な問題を抱えています。団体と団体との軋轢、ストレート派とミキサー派。教育と臨床。などなど。特に「教育と臨床」での橋渡しはやりがいも感じるし、臨床されている先生からも良く相談を受けています。なので、患者さんとカイロプラクターの橋渡しは重要になってくるのかと思います。

臨床/検査における「橋渡し」

患者さんに施術の効果や、ご自身の体の変化を感じる検査の一つに、MMT(徒手筋力検査)があります。

悪い筋肉は力が入りにくいという自覚もあるし、施術家としても筋は運動器や神経系に大きく関わってくるため臨床で使わない手はないと思います。徒手療法家は骨格系の施術はもちろん神経系の施術もしますが、患者さんは「背骨を施術してどうして神経が良くなるのか?」「腰を治療してどうして膝の痛みが良くなるのか?」という疑問を持っています。

こんなときに役に立つのがMMTです。筋は運動器としての働きもあれば、神経がしっかりと機能しているかを見極めるためにも客観的に評価できます。MMTは、患者さんと施術家、骨格系と神経系を「橋渡し」してくれる組織なのです。

次回はこのMMTについてお話させていただきます。


辻本 善光(つじもと・よしみつ)

現在、辻本カイロプラクティックオフィス(和歌山市)で開業。
現インターナショナル・カイロプラクティック・カレッジ(ICC、東大阪市)に、22年間勤め、その間、教務部長、臨床研究室長を務め、解剖学、一般検査、生体力学、四肢、リハビリテーション医学、クリニカル・カンファレンスなど、主に基礎系の教科を担当。
日本カイロプラクティック徒手医学会(JSCC)学術大会でワークショップの講師を務め、日本カイロプラクティック登録機構(JCR)設立当初には試験作成委員をつとめる。
現在は、ICCブリッジおよびコンバージョン・コースの講師をつとめ、また個人としてはカイロプラクティックの基礎教育普及のため、基礎検査のワークショップを各地で開催するなど、基礎検査のスペシャリストとして定評がある。

 


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