留学日記 中村 将希 in Life university [第13回]
Dr. Foxの放射線学
今回は現在受講しているクラスの一つを紹介させていただきます。
カイロプラクティックとX線は切っても切れない関係ですよね。ライフ大学ではX線の授業が毎学期必ず一つはあります。最初の方の学期では、異常ではない通常の骨がX線ではどのように映るのかを勉強し、そこからX線とは何なのか、X線を撮る機械がどのような仕組みなのか、体の様々な部位のX線撮影の仕方、そして異常な骨はどのように映るのかなどなどを勉強します。X線の授業の中でも試験の難易度がとても高いのが、Dr. Foxによる放射線学の授業です。
授業にラボがある場合、講義とラボの両方の試験があり、両方に合格しないとその授業は合格とはなりません。Dr. FoxはSkeletal Radiology(骨格放射線学と訳せばいいのでしょうか?)の、AからDのうちのAとC、Soft tissue Radiology(軟部組織放射線学と訳せばいいのでしょうか?)の、 AとBの両方を受け持っています。彼がどれほど長く大学で教えているのかはわかりませんが、かなり長いようです。授業自体はとてもわかりやすく理解しやすいのですが、試験はとても難しいです。
私は既に彼のSkeletal Radiologyの A とCを受講していますが、特にCのラボは意地悪な問題が多くギリギリで合格しました。そして今学期は彼のSoft tissue Radiology のAを受講しています。第一の感想は、カイロプラクターがなんで肺の中を覗かなきゃいけないんだ、でしたが、これも授業の一環、受からなければ前に進めません。
この授業ではX線での肺の診かたを勉強します。X線の画像から肺のどこに何の問題があるのかを判断します。白い影が肺のどの部分にあるか、肺の溝裂は診えるのか、心臓や横隔膜と重なって映らないかなどを確認しながら、部位を特定していきます。また可能であれば、その白い影の正体は何なのか、肺が潰れているのか、液体なのか、腫瘍なのか、もし液体なら、その液体は何なのかなども確認します。
生徒間では彼の名前から、彼の試験に落ちるとYou are foxed!(Dr. Foxにやられたね!)や試験前はIt’s time to hunt a fox.(キツネ狩りの時間だ)などと言われています。そんなDr. Foxですが、自ら生徒のために放課後に復習の授業を設けるなど、とても生徒思いな教授です。
基本的に試験前に集中的に勉強する付け焼き刃のような記憶なので、正直なところ授業を受かると、ほとんどのことは忘れます(なんとかしないといけませんね!)。ですが、それでもX線の画像を診ると、自然とどこを診ればいいのかわかるようになってきました。X線には興味があるので、もっと詳しくなりたいです。
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