『科学新聞社プレゼンツ 10月イベント』
その7 スーパー・ベーシック 辻本善光氏

 いつから親しくなって、呼び捨てにするようになったのか全く覚えていないが、また当人が本気で言っているのかどうかわからないが、「斎藤さんに、先生、さん、君づけされたら、かえって気持ち悪いですよ」と言うので、本欄では普段通りにさせていただく。不快に感じる方もいらっしゃるかもしれないが、どうかご容赦いただきたい。人の紹介に己の話をして恐縮だが、彼に限らず相当な数の人を呼び捨てにしている。本来であれば出版物を購入してくださる、イベントに参加してくださる貴重なお客様に対して、いつの間にか版元、主催者の立場を超え、先輩面して振る舞うホントにふざけた輩だと自覚している。しかし、もうここまで来てしまったので、今さら変えようもない。とにかく、ご容赦を!

 本題に戻そう。国際カイロ(ICC)がまだ電療医学院と名乗っていた頃、理事長の岡田晃舟氏と何かのことで知り合い、ICCとなってからは、塩川満章氏およびスタッフ、江崎器械の先代社長・健三氏、ラルゴの古賀敏明氏らと、よくお邪魔した。そんな中で辻本にも会っていたと思うが、この頃はほとんど認識がない。しばらくして辻本が教鞭を執るようになってから、存在を認識するようになり話すようになっていったと思う。そうして得意の呼び捨てが始まり、関係も深くなっていったのだろう。前述の通り、私にもそういうところがあるが、辻本にもかなりの人懐こさがあると思うし、事を継続する根気も感じる。人に教えるに非常に適した性格の持ち主と言えるだろう。

 もう10年ちょっと前になるか、「ICCの存在を知らしめるために、学生募集の一助として無料のイベントをすべし」と提案し、「カイロプラクティック・フォーラム」に結びついたことがある。そのとき、中川貴雄氏、栗原修氏、榊原直樹氏(年齢順)の3DCに交じり、ICCを代表して辻本が講師の一人となった。3DCに囲まれメチャクチャ緊張していたが、講義は実技も交え非常に聴きやすかった。それまで、まともに辻本の講義を聴いたことがなかったので、「ほー、やるじゃない」と感心したものだった。すぐさま主催者所属の人間に、「ウチで講師を」と誘うわけにはいかなかったが、実力のほどは十分に感じ取れた。それから数年が経過し、晃舟氏から代を継いだ長男の恵舟(義明)氏が早世され、学校の存続が立ち行かなくなってしまったことから、図らずも辻本がフリーの状態になった。

 その頃になると、何かにつけ頻繁に連絡を取り合うようになっていて、当社ではWebセミナーや東京ハンズオンセミナーの講師を引き受けてもらい、当社以外のことでも諸々の相談をするようになっていた。現在、辻本が主宰している北海道、京都、愛媛、徳島での勉強会、特に愛媛の勉強会には年に1回、中川貴雄氏を担ぎ出し、これまでに松山はもちろんのこと、高松、高知、神戸、和歌山の勉強会に足を運んできた。その参加メンバーとは、つい先日も勉強会の前日に高野山をご一緒した。来年は熊野古道と決まっているし、「今度は福岡で」という希望もある。この関係をできるだけ長く続けられたらと思っているので、辻本には頑張って続けてもらわなければならない。根気強い辻本のことだから、きっと続けてくれると思っているが、心配なのは健康面だけ。痛風に気をつけて頑張ってな!


 こうして長い間、辻本を見てきて言えることは、地味な基礎に焦点を当てて本当によくコツコツと教え続けている。辻本は「スーパー・ベーシックという言葉が好き」とよく口にするが、ホントに基礎からじっくりカイロプラクティック教育に取り組んでいると感心している。唯一無二と言いたいところだが、我こそはという方もいるかもしれないので、ここでは本当にカイロプラクティック、徒手療法の教育には必要な男だということで!

斎藤 信次

 

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