留学日記
中村 将希 in Life university [第15回]
「中川先生は凄い先生なんだよ」、父から譲り受けた中川貴雄先生の DVD
中川先生には、父に連れられ何度かお会いしたことがあります。コラムの第1回でも、斎藤さんが仰っていたように、父に連れられ中川先生のセミナーにも参加させていただきました。参加させていただいたのはいいものの、カイロプラクティックの「カ」の字も知らない私には、何の話をされているのか全くわかりませんでした。
父に「中川先生は凄い先生なんだよ」と常々聞かされ、さらに中学、高校生のとき、週末にいなくなる父のことを母に聞くと、かなりの確率で「中川先生のセミナー」と聞いた記憶があり、カイロプラクティックを全く知らなかった私でも、中川先生は凄い先生という認識はありました。一度だけ、中川先生にアジャストしてもらったことがあるのは覚えているのですが、なにしろ中学生の頃のことだったので、アジャストしてもらったあとに、体がすっきりしたくらいしか記憶がありませんでした。
一昨年の暮れ、一時帰国した際に、父から中川先生のDVDを渡されたのですが、当時はまだ授業のほとんどが基礎科学の授業で、アジャスメントやテクニックなどに多くの時間を割くことができませんでした。学生クリニックが始まった今年の初めに、ふとDVDのことを思い出し試しに観てみました。観て驚きました。こんなにもわかりやすい教材が、こんなにも身近にあったにもかかわらず、放っておいた自分を殴りたい気分になりました。一つひとつのステップを、段階ごとに分けて説明してあり、正直、大学で習ったよりも断然わかりやすく、すべてのDVDを暇さえあれば観て勉強しました。
詳細まで説明されている中川先生のDVDは、アジャストメントを始めた自分と同じようなクラスメイトにも、素晴らしい教材になると思い、英語に訳しパワーポイントにして、自分で開いている練習会でクラスメイトに紹介しました。練習会での頚椎の回で、中川先生の示指での頚椎アジャスメントを皆で勉強しました。特にアジャスト時の術者の立ち位置や顔の方向など、どこの学校でも教えてくれないだろうと思われる、とても細かい注意点は、自分もクラスメイトも考えたことがなかったので、とても勉強になりました。
今更ながら、とても恐縮なのですが、カイロプラクティックを学び始めて、ようやく父が常々言っていた「中川先生は凄い先生なんだよ」の意味を、身をもって知ることができました。中川先生、とても遅くなりましたが、本当にありがとうございます。
コメント
この記事へのコメントはありません。
この記事へのトラックバックはありません。