斎藤信次残日録 其の五十七
「5月を振り返る前に、今年の秋のフェスティバル」

 月一で振り返ってきたが、今回は昨年15年ぶりに復活させた「カイロプラクティック・フェスティバル」を、今年も開催するので、まずはその予告を!

 科学新聞社のカイロプラクティック関連事業がスタートしたのが、もちろん私はまだ入社していない1969(昭和44)年のことである。その20周年事業として、1989(昭和元)年にカイロジャーナルを発刊した。そうして2009(平成21)年に事業40周年、ジャーナル20周年を記念して第1回のフェスティバルを開催した。それから15年が経過し私も70代となり、折からの能登半島地震の被害の大きさをあらゆる媒体で見て、何かチャリティーでできないものかと考え始めたときに、「そうか、事業55周年、ジャーナル35周年か」と重なったのも何かの導き、さらに学会も前年なくなっていたことから、「よぉーし、一丁やったるか」と勇躍開催したが、錚々たる講師陣にも関わらず、残念ながら業界は思った以上に冷え込んでいて、期待したほどの集客はできなかった。

 だが、開催する意義は十二分に感じることができ、「ここでやめてられるか、あと3年は絶対にやってやる」と想いを新たにした。というのも私は1977(昭和52)年から科学新聞社にお世話になっており、現在は顧問という名誉職で在職しているとは言い難いかもしれないが、2年後に関わって50年を迎える。これは、どこかで聞いたセリフだが「自分で自分を褒めてあげたい」というか、何らかの達成感を味わいたいと思って、あと3回は続けようと思った。当然、続けたくても続けられないかもしれない。でも、幸い続けることができたら、そこから51年、52年と重ねていきたいと思っている。ただ個人的な感慨、それだけのことであるが、これまでお世話になったカイロプラクティックに何らかの恩返しもしたいと思っている。

 さて今年のフェスティバルだが、昨年の「TIME&SPACE」に続くテーマは現在考慮中、今月末か来月初めの募集開始までには決めないといけない。開催日は9月27(土)、28日(日)の2日間、会場はやはりここがベスト、JR大井町駅前の「きゅりあん」である。時間は初日が10:00~17:30、18:00からは品川区の公共施設を借りるとなると無類の力を発揮する栄えある区民、若林が仕切る手づくり懇親会でお楽しみいただきたい。2日目は9:30~16:30を予定している。講師をお願いしている方たちは今のところ予定だが、おおよそ次の方たちに登壇していただくことになっている。

 まず現在、当社で定期的にシリーズの対面セミナーを引き受けていただいている、荒川恵史、辻本善光、古谷真人、丸山正好の4氏(50音順)に、開催中のどこかでA会場、B会場に分かれてワークショップをしていただこうと思っている。今のところ初日が荒川、丸山氏、2日目が辻本、古谷氏の予定である。そして私の知己のある方々の登壇と相成るわけだが、皆さん多忙を極める方ばかりで「この日だったら」と言われれば、「じゃ、それでお願いします」と、初日が冨金原伸伍、井上裕之、桑岡俊文の3氏、2日目が荒木寛志、賀来史同、塩川満章の3氏(登壇予定順)、総勢十人十色の百花繚乱、見応えのある陣容になったと自負している。そして司会は、ワークショップもお願いしている辻本君に、2日間にわたり八面六臂の活躍をしていただくことになった。もちろんスタッフも、関わりの深い人たちにお願いして運営にあたってもらうことになっている。当日は何もしない主義の私が、現時点で企画しながら一番ワクワク、楽しんでいるのかもしれない。

 参加費は2日間通しが32,000~34,000円(税別)、初日または2日目の1日参加も設定し17,000~18,000円(同)を予定している。懇親会が初日だが、2日目だけの参加者にも都合がつけば、ぜひ参加していただきたいと思っているので、懇親会だけの設定はしないことにした。

 この2、3日中に「5月を振り返って」を書くつもりなので、しばしお待ちあれ! 誰も待ってないか!


斎藤 信次(さいとう しんじ)
2016年6月、科学新聞社の代表取締役社長を勇退、顧問に就任今後はこれまでの経験を活かし、同社の出版事業をサポートするかたわら、広く手技療法界全体の活性化を目指し、独自の活動を展開していく予定幅広い人脈を持ち、また人情味にも厚く、業界の良き相談相手であったことから、今後ますますの出番が予想される力強い助っ人

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