岡井健DCのI Love Chiropractic !
「一緒に明るい話をしようよ!」

 皆さん、お元気ですか? 日本もそろそろ春の気配が感じられる時期になったのではないでしょうか? 私が暮らすハワイ島も日が少し長くなってきました。週に3、4回は行く仕事前のゴルフの朝練も、冬場に比べて僅かに早く始められるので少し時間の余裕ができてきました。5月頃になると一気に夜明けが早くなるので、それが楽しみです。
 

 皆さんの中で、私が話すのを直接聞いたことがある方と、まだ聞いたことがないという方がいると思います。私の為人(ひととなり)をちゃんと知っていただいている方は、私の前向きなものの考え方が印象に残っているかもしれません。私は自他ともに認める超ポジティブ人間です。その特徴を私から奪ったら、私が私でなくなります。

 昨今、私たちはネットで情報を得ることにすっかり慣れてしまい、直接人に会って話を聞いたり、学んだりすることが面倒に感じてしまうようになってしまいました。問題はネットの情報を鵜呑みにしてしまい、それらを信じていいのかと考えることさえしなくなっていること。誰かが「こいつは悪い奴だ」と言えば、その人のことをろくに知りもしないし、会ったこともなければ、話したこともない人のことを、まるで自分が正義かのように残忍なまでに傷つける世の中。

 人を傷つけるほどのことまではしなくても、この人は悪い人なんだと自分で直接確認もせずに思ってしまう日常は怖いですね。カイロ業界も長年に渡り団体間の確執が多かったようです。私も20年ほど前に日本の業界に携わるようになった時に、ほとんどの団体やカイロ学校に直接挨拶をしに行きました。中には、こいつは一体何をしに来たんだ、と警戒されることもありましたし、どうにか自分たちの団体に入って欲しい、という雰囲気を出されることもありました。

 いろいろな良くない評判を聞いていても、実際にその方に会ってみると、本当はとても良い方で、一生懸命カイロのことを考えているということを感じたものでした。人のことを悪く言う輩はどの世界にもいますし、実際に自分で会ってみないことにはわからないものです。

 私だってきっと例に漏れず、どこで何と言われているかわかりません。時には正しい評価もあるだろうし、またある時は全く的外れなこともあるでしょう。勝手な評価をし、評判を流している人物の思惑や品格もわからないのに、それを信じるのはあまり利口なこととは言えないでしょう。

 団体が違うから、学位が違うから、テクニックが違うから、哲学が違うからと、人を悪く言う人の方こそ、人としての資質を疑わなければなりません。それぞれ個性があり、違う考えを持つ人がいるからこそ、この世の中は面白いのだと思います。私も間違った先入観を持ってしまって失敗をしたこともありますし、逆に知らずに良い人だと思っていたら、本当はとんでもない人だったということもありました。自分とカイロに対する考えが違っても、もしその人が一生懸命、真面目に真摯に取り組んでいるのなら、それはそれで評価すべきだと思いますし、よほどおかしな方向に向かっていない限り、その人の考えを尊重するでしょう。

 一方、明らかに迷子になってしまっている仲間には、声もかけたいですし、アドバイスもしたいです。しかし、あくまで最終的には自分自身で決断し、選択し、責任を持っていかなければなりません。できれば、すべての人が間違いのない選択をして欲しいものですが、そう上手くはいきません。時には選択自体は正しかったのに、自分がその選択を台無しにしてしまうこともあるでしょう。自分の責任は考えず、社会や他人のせいにばかりしていれば、なかなか抜け出せないものです。結局は自分で自分自身に責任を持ち頑張るしかないんです。
 

 これからも私を幸せにしてくれた大好きなカイロプラクティックのことを、同じように愛する仲間とは仲良く力を合わせていきたいものです。少々自分と考え方が違ったり、テクニックや哲学が違ったりしてもいいじゃないですか。同じカイロプラクティックを愛する仲間なんですから。時には、ライバル意識から相手を苦々しく思うこともあるかもしれません。だけど、ライバルがいるということは幸せなことで、自分をさらに高めていくためのモチベーションとなります。ぬるま湯に浸かってのほほんと暮らすより、ライバルに負けないように切磋琢磨した方が遥かに成長できるし、結果としてより幸せになると思います。やがて引退する日が来た時、かつて苦々しく思っていたライバルの存在に感謝し、愛おしく感じることでしょう。そう考えれば、なんだか楽しい気分になりませんか?

 世の中には、ずるい人、平気で人を騙す人、人を利用する人は確かにいます。そういう人たちは、自分が利口で得していると思っているかもしれません。しかし、歴史や私の60年の人生経験から見ても、そういう方々は一見華やかな生活をしているものの、結局はあまり幸せでない人生を送ることの方が多いです。因果応報という仏教の考えがありますが、このような言葉が長く伝えられているのには、そこに真理があるからでしょう。

 私たちにできることは、同じカイロプラクティックを愛する者が集まり、楽しい話をして励まし合いながら、明るく前を向いていくことだと思います。拗ねたり、妬んだり、恥じたり、怖がったりする必要はありません。まだ私の話を直接聞いたことがない方、久しぶりに私に会いたくなった方、いつでも私に会いたい方、すべての方にお会いして楽しく明るい話をして、皆で一緒に元気エネルギ―充電しましょうね。

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岡井健(おかい たけし)DC
1964年7月4日、東京生まれ。福岡育ち(出身はこちらと答えている)。
福岡西陵高校を卒業後、1984年単身アメリカ、ボストンに語学留学。その後、マサチューセッツ州立大学在学中にカイロプラクティックに出会い、ロサンジェルス・カレッジ・オブ・カイロプラクティック(LACC)に入学、1991年に同校をストレートで卒業する。
在学中はLACCでのディバーシファイド・テクニックに加え、ガンステッド、AK、SOTと幅広いテクニックを積極的に学ぶ。
1992年、カリフォルニア州開業試験を優等で合格。1991年から1995年まで、カリフォルニア州ガーデナの上村DC(パーマー大学出身)のクリニックで、アソシエート・ドクターとして勤務した後、サンフランシスコ空港近郊のサンマテオにて開業。2001年にはシリコンバレーの中心地、サンノゼにもクリニックを開業し、サンフランシスコ・ラジオ毎日での健康相談や地方紙でのコラム連載でも活躍。
2022年8月に27年間経営したカリフォルニアのクリニックを無償譲渡し、2022年9月よりハワイ島コナに新たにクリニックを開業。庭仕事、シュノーケリング、ゴルフを楽しんでいる。
また、積極的に留学中の学生たちの面倒を見、その学生たちの帰国を皮切りに日本での活動を始める。科学新聞社(斎藤)との縁は、2005年に出版した「チキンスープ・シリーズ カイロプラクティックのこころ」の監訳に始まり、以降15年以上にわたって出版物、マイプラクティス・セミナ、カイロ-ジャーナル記念イベントなど、またカイロプラクティック・クラブとして「ソウルナイト」(スタート時はフィロソフィーナイト)など、ありとあらゆる場面で協力関係にある。

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