カイロプラクティック・テクニック-上巻-

¥9,020

カイロプラクティック・テクニック-上巻-

著者中川 貴雄D.C. 判型B5判/194頁 オールカラー 発行者科学新聞社 発行年2008年
<側臥位仙腸関節/側臥位腰椎 編>

本書の特徴
全ページカラー化により色分けされた矢印や補助線によりコンタクト・ポイント、矯正、術者の身体の動き、ボディドロップなどの方向が視覚的に明確に理解できます。
骨盤、腰椎テクニックの重要な操作「セットアップ」を手順ごとに写真入りで解説しています。
ひとつのテクニックのマスターで、他のテクニックへ応用。
一つ一つのテクニックを6ページにわたり紹介。 <概要>→<操作>→<より正確なテクニックのため>と順を追いながら理解が深められます。

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<著者のことば>
テクニックがうまくなりたいと思ったら…「テクニックを好きになることです。好きであれば、持続することができます。そして、持続できれば、それがどんなに難しくても、それを乗り越えることができます。」
書きたい、書きたいと思いながら20年がたち、ようやく「カイロプラクティック・テクニック」(上・下巻)を出版できることになった。本書は上巻である。上巻では仙腸関節テクニックと腰椎テクニックを取り上げた。
後で出版する下巻では胸椎テクニックと頸椎、後頭骨テクニックを取り上げる。従来、カイロプラクティック・テクニックを述べた本は簡単な操作法と写真あるいは図版が一枚ついたものが多かった。しかし、実際には、脊柱に対するカイロプラクティック・テクニックは一枚の操作法と写真だけでマスターできるような簡単な技術ではない。
たくさんの細かい技術を組み合わせ、長い時間練習を積み重ねることによって、ようやくマスターできる技術である。そのため、簡潔に述べられた教科書のテクニック一つ一つを、教授や学生、臨床に携わるカイロプラクターがそれぞれに、工夫しながら技術をマスターしてきた。カイロプラクティックにはたくさんの種類の治療法がある。本書が取り上げるカイロプラクティック・テクニックはその中の代表的な治療法である。
カイロプラクティックを仕事としている方は、“カイロプラクティック・テクニックは教える先生によって、あるいは、使う先生によって大きな違いがある。”ということをすでに感じておられると思う。同じテクニックであっても、教える先生また使う先生の教えられた状況、体格、好みなどによって大きく異なるのである。
しかしカイロプラクティック・テクニックの基本的な考え方、注意しなければならないところは変わりがない“できるだけ小さな力で、できるだけ大きな効果を上げる”“患者に苦痛を与えない”“アジャストすべきところに集中して効果的な力を加えることのできる方法を考える”などである。
“何とか骨が動けばよい”“なにがなんでも音がすればよい”“音が鳴るまで矯正を続ける”“患者の痛みのことなど関係なく身体を捻ればよい”“無理矢理、捻っても大丈夫だ”“痛いのは当たり前”というようなテクニックは絶対行ってはならない。
これらのことがらを考慮して、効果的で安全なテクニックをマスターするためにはどんなことが必要なのか? 本書は、その効果的で安全な脊柱カイロプラクティック・テクニックをマスターするために、注意しておかなければならない点を取り上げ、それを意識して練習を行うことができるような内容を加えることを考えてみた。
本書では、まず従来通り、2ページにわたり一枚のテクニックの写真と一通りの簡単な操作法を述べた。
次に、4ページにわたって、そのテクニックのより細かな注意点を図版とともに解説した。
読者は、最初の2ページで個々のテクニックについての概略、順序を理解することができる。そして次の4ページにわたって述べる細かい注意点と図版によって、テクニックの操作を行うとき注意しなければならないこと、より細かく考えなければならないポイントを学ぶことができる。
カイロプラクティック・テクニックの修得はカイロプラクティックを学ぶ上で最も重要なことである。それは、この技術の正否が、直接、治療効果に結びつくからである。あいまいな技術で治療すればあいまいな治療効果しかない。的確な治療効果を上げるには、矯正したい部位をできるだけ正確に、また治療を受ける患者にできるだけ負担のかからない方法で矯正することのできる技術が望まれるのである。それが効果的なカイロプラクティック治療になる。
その難しいカイロプラクティック・テクニックをマスターするために一番の近道は、よい教科書を手に入れること、よい先生に学ぶこと、そして、教科書に忠実に操作を行うこと、その先生のまねをすることである。
しかし、教科書を買って見るだけ、テクニックの概要を知っているだけ、よい先生に学び少し練習をするだけではカイロプラクティック・テクニックはマスターできない。
学んだことを忠実に練習することである。繰り返し練習することである。教えたもらったことを数回練習しただけ、教科書を読んでみただけでは、テクニックを自分のものにすることはできない。
練習を続け、そのテクニックが何のためらいもなくできるようになれば、そのテクニックは自然と変化し、自分の身体に最も適した形に変わるものなのである。
カイロプラクティック・テクニックは何千回、何万回の練習を積むことによってうまくなる。テニスのプロ、ゴルフのプロ、天才といわれるような武術家など、天才といわれる人は生まれつきうまい人ではない。練習をする人である。練習を重ねることによって、そして工夫を重ねることによってうまくなるのである。カイロプラクティックも同じである。最初から、このテクニックは合わないとか、自分に合うように変えようと考えないことである。
練習をしなければ自分に合う、合わないということは分からない。練習することなしに、自分にあった方法は見つけることはできない。よい先生を見つけることは難しく、またその先生に指導を受け続けるということも非常に難しい。私は幸運にも素晴らしい先生方に恵まれた。本書は私が出会った素晴らしい先生方から学び、そして実際に使ってみて効果が大きかったテクニックを取り上げ、私が常に注意していることがらをテクニックの操作順に解説した。
本書を読み、実践していただくことによって、読者が少しでもカイロプラクティックの基本治療技術であるカイロプラクティック・テクニックを理解し、マスターするための一助となれば、望外の喜びである。

<本書前書きより>

<目次より>
前書き
本書の使い方
カイロプラクティック・テクニック用語 ?方向・位置を示す用語 ?
本書で用いられている矢印・星印
側臥位仙腸関節テクニック
側臥位仙腸関節テクニック・セットアップ
側臥位仙腸関節テクニックのためのセットアップ操作
側臥位仙腸関節テクニックのためのセットアップ<仙腸関節の弛みの除き方>
仙腸関節における-基本テクニックからの応用-
仙腸関節における基本テクニックの応用
側臥位仙腸関節プシュ・テクニック(豆状骨)
側臥位仙腸関節エルボーテクニック
側臥位仙腸関節テクニック
1. 側臥位仙腸関節プッシュ・テクニック
1. PI腸骨(後方腸骨)テクニック
2. PIEX腸骨(後外方腸骨)テクニック
3. PIIN腸骨(後内方腸骨)テクニック
4. ASIN腸骨(前方腸骨/後方坐骨)テクニック
5. ASEX腸骨(前外方腸骨)テクニック
6. 後方仙骨テクニック(患側:天井側)
7. 後下方仙骨テクニック(患側:天井側)
8. 後下方仙骨テクニック(患側:テーブル側)
2. 側臥位仙腸関節エルボー・テクニック
1. PI腸骨(後方腸骨)テクニック
2. PIEX腸骨(後外方腸骨)テクニック
3. PIIN腸骨(後内方腸骨)テクニック
4. ASIN腸骨(前方腸骨/後方坐骨)テクニック
3. 側臥位仙腸関節キック・テクニック
1. IN腸骨(内方腸骨)テクニック
2. PIIN腸骨(後内方腸骨)テクニック
側臥位腰椎テクニック
側臥位腰椎テクニックのセットアップ
側臥位腰椎テクニックのためのセットアップ操作
側臥位腰椎テクニックのためのセットアップ操作
側臥位腰椎テクニックのためのセットアップ<腰椎の弛みの除き方>
腰椎における-基本テクニックの応用-
1. 腰椎における基本テクニックの応用
2. 側臥位腰椎豆状骨プッシュ・テクニック
3. 側臥位腰椎プル/プッシュ・テクニック
4. 側臥位腰椎キック・テクニック
1. 側臥位腰椎プッシュ・テクニック
1.棘突起プッシュ・テクニック
2.乳頭突起プッシュ・テクニック
3.ランバー・ロール(棘突起プッシュ)
4.ランバー・ロール(乳頭突起プッシュ)
2. 側臥位腰椎プル/プッシュ・テクニック(指頭コンタクト)
1. 棘突起プル・テクニック
2. 棘突起プッシュ・テクニック
3. 乳頭突起プル・プッシュ・テクニック
4. 棘突起二点コンタクト・テクニック

中川 貴雄(なかがわ たかお)
昭和23年2月、三重県鳥羽に生まれる。昭和53年、米国カリフォルニア州ロサンゼルスのロサンゼルス・カイロプラクティック大学(LACC、現・南カリフォルニア健康科学大学SCUHS)卒業、ドクター・オブカイロプラクティック(D.C.)取得。カリフォルニア州開業試験合格。同地にてナカガワ・カイロプラクティック・オフィスを開業するかたわら、母校LACCで助手、講師を経て、昭和62年まで助教授としてテクニックの授業を受け持つ。その間、昭和56年には全米カイロプラクティック国家試験委員も務める。カリフォルニア州公認鍼灸師。平成11年、帰国。大阪にて中川カイロプラクティック・オフィス開業。
一般社団法人日本カイロプラクティック徒手医学会(JSCC)前 会長
モーション・パルペーション研究会(MPSG) 会長
明治鍼灸大学(現 明治国際医療大学)保健医療学部 柔道整復学科教授
宝塚医療大学 柔道整復学科 教授

著書
脊柱モーション・パルペーション
カイロプラクティック・ノート1&2
四肢のモーションパルペーション上下
四肢のマニピュレーション
他 
訳書
関節の痛み
オステオパシー臨床マニュアル
オステオパシー・テクニック・マニュアル
カイロプラクティック・セラピー

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