この1年お付き合いいただいてきた、第Ⅴ期となりますWeb講座『局在神経学 神経学的臨床プロトコール』も、来月の大脳でシリーズ最終回となります。第Ⅵ期をさせていただく前に、これまでのシリーズを通して何度かお話しさせていただいた、シビレとシビレ感、眩暈と眩暈感、耳鳴りと耳鳴り感について、受講者の皆さんがまだ今一つピンときていないのではなかろうかという思いがあり、ここで一度、番外編としてこれらの違いをじっくりお話しさせていただこうと、斎藤さんと相談したところ、10月にこれまで同様、3週にわたってそれぞれについてお話しさせていただくことになりました。
数多くある症状の中でも、シビレ、眩暈、耳鳴りは対処が難しいと言われています。それぞれ神経的機序から多種多様な原因が考えられるからです。もう一つの理由として、患者さん自身がシビレ、眩暈、耳鳴りだと思い込み、自分が感じている状態を表現してしまうことにあります。患者さんが表現する状態と、実際の状態とが大きく異なり混乱を招いてしまいます。シビレによく似たシビレ感、眩暈によく似た眩暈感、耳鳴りによく似た耳鳴り感。これらは、似て非なるものであって全くの別物です。状態を見極めるには、検査によっての鑑別が不可欠です。それぞれの違いについて、臨床的に解説したいと思っています。
丸山 正好(まるやま まさよし)

ニューラルヒーリング院長
科学新聞社の主催で30年近く前にスタートした、増田裕D.C.による「増田ゼミ」に参加したことから、増田氏をメンターと定め、氏がD.A.C.N.B.の学位取得のためゼミの内容を神経学にシフトしてからも一筋に氏を追い続けた。しかし国際基準、国家資格を持たないことからキャリック300時間コースの受講ができず、独学で学び続けることとなったが、受講していたときの氏の言葉を思い出し、とにかく学び続けた。そうして神経学に対する独自の考えを「局在神経学」と名づけ、「神経学を学び続ける」と題し氏にあやかって「丸山ゼミ」として東京、大阪で対面セミナー、さらに第1~4木曜日の午前8~10時でWebセミナーを開講中。神経学を学ぶことを推奨し、その普及に精魂を傾けている。
科学新聞社の主催で30年近く前にスタートした、増田裕D.C.による「増田ゼミ」に参加したことから、増田氏をメンターと定め、氏がD.A.C.N.B.の学位取得のためゼミの内容を神経学にシフトしてからも一筋に氏を追い続けた。しかし国際基準、国家資格を持たないことからキャリック300時間コースの受講ができず、独学で学び続けることとなったが、受講していたときの氏の言葉を思い出し、とにかく学び続けた。そうして神経学に対する独自の考えを「局在神経学」と名づけ、「神経学を学び続ける」と題し氏にあやかって「丸山ゼミ」として東京、大阪で対面セミナー、さらに第1~4木曜日の午前8~10時でWebセミナーを開講中。神経学を学ぶことを推奨し、その普及に精魂を傾けている。