皆さんは患者さんのことをどれくらい知っていますか?
どんな環境で育ったのか、どんな趣味を持っているのか、家族構成はどうなっているのか?
それらの情報は興味本位で尋ねたり、友達になるために聞くのではありません。患者さんの健康面で貢献するために、知らなくてはいけない尊い情報なのです。
患者さんが持ってくる諸々の症状は、ほとんどの場合、氷山の一角に過ぎません。症状だけを見て処置をするのでは、犬が自分の尻尾を追いかけるようなもので、終わりがありません。
私の最近の患者さんで20代後半の女性ですが、間質性膀胱炎が主訴で来られました。この疾患は基本的には原因不明と考えられており、まさに痛みと不快感を取り除くことしか一般的な医療現場ではなされていません。しかし、詳しく話を伺うと、彼女は幼少期から成人するまでに20回以上の尿路感染と、ティーンエージャーのときにはひどいニキビに悩まされたという病歴があり、それらの治療のために、彼女は過去に数えきれないほどの抗生剤を使用してきました。
彼女の主訴である間質性膀胱炎は、私の指導に従って生活習慣と食事を変えた結果、ピタリと出なくなりました。決して私は間質性膀胱炎の治療をしたわけではありません。
私がしたのは、抗生剤で破壊された腸環境を回復させただけです。これは単純な例ですが、ポイントは患者さんが訴える主訴のほとんどは、それ自体が問題ではないのです。それは腰痛でも、頚部痛でも、頭痛でも同じことが言えます。
今回のシリーズでは、根本原因を探すコツから始め、多くの身体的な不調の大元の原因となっている、メタボリック症候群とホルモンバランスについて、皆様と情報をシェアさせていただきたいと考えています。初めての方でも気軽に受講してください。
和泉 宏典
和泉宏典(いずみひろのり)DC
- 1970年 京都府宇治市出身
- 1992年 同志社大学卒業
- 1999年 University of Georgia卒業
- 2003年 Life University卒業、ジョージア州アトランタにて開業
- 2010年 ニューヨーク州マンハッタン郊外にてIzumi Family Chiropractic and Wellnessをオープン
- 2021年 フロリダ州に移住
- 資格
- ドクターオブカイロプラクティック
- ダイジェスティヴヘルススペシャリスト(Food Enzyme Instituteの認定医)
Dr. Izumiの人となりを詳しく知りたい方は以下のリンクをどうぞ
https://www.izumiwellness.net/about-dr-izumi.html
終了したセミナー
『カイロプラクターのための栄養学』Web第Ⅶ期「脳の健康」
『カイロプラクターのための栄養学』第Ⅴ期「触診と視診でわかる患者の健康状態」動画配信
『カイロプラクターのための栄養学』Web第Ⅵ期「栄養学における美容とアンチエイジング(抗加齢)」
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