今期の講座では、脳の機能を生涯健全な状態に保つために、治療家がクライエントに対してどのようなサポートを行うことができるのか、についてお話しさせていただきます。
多くの人は、自分の車であれば普段からオイル交換、洗車、定期点検など、故障を未然に防ぐための「手入れ」を欠かさず行うのに、自分の身体となると手入れどころか、故障(病気)を招く要因となる暴飲暴食、夜更かし、運動不足などを平気で毎日行ってしまっています。
このような不可解な現象が起きてしまうのは、私たちは育つ過程でどのようにして体の手入れをするかについての、適切な教育を受けていないことが理由であると私は考えています。家庭でも学校の保健体育の授業においても、一切教えられていません。唯一知っている(知らされている、奨励されている)のは、身体で不都合なことが起きたら病院に行きなさい、ということだけなのです。
脳に関しても全く同じで現在の一般医療において、認知症、うつ、不安障害などの診断は、実際に症状が生活に支障を来し、耐えがたいレベルになってようやく下されます。しかし、診断が下されたからと言って、それらの問題に対する有効な治療法は確立されていませんし、予防に関することなどは話にも上がりません。そもそも「脳の手入れをする」というコンセプトが一般には存在しないのです。
一方で、昨今のリサーチによりますと、後天的要因(生活環境、精神的ストレス、運動、睡眠、食生活)などが脳の機能と深く関わっていることが年々明らかになってきています。つまり、脳の機能を最善の状態に維持するために、能動的・予防的に行えることは数多く存在するのです。壊れてしまうまで待つ必要は全くないのです。と言うよりも、壊れてしまえば修復する手立ては今のところ存在しないのが現状ですから、予防に関する知識を習得し、若いときから実行することが一番望ましいのです 。
今回はそれらの情報を基に、脳の機能低下が及ぼす身体への影響、症状、サイン、能動的に行える脳機能改善法、認知症の予防、うつ、不安障害などの対策について機能性医学的観点からお話しさせていただきます。
和泉 宏典
和泉宏典(いずみひろのり)DC
- 1970年 京都府宇治市出身
- 1992年 同志社大学卒業
- 1999年 University of Georgia卒業
- 2003年 Life University卒業、ジョージア州アトランタにて開業
- 2010年 ニューヨーク州マンハッタン郊外にてIzumi Family Chiropractic and Wellnessをオープン
- 資格
- ドクターオブカイロプラクティック
- ダイジェスティヴヘルススペシャリスト(Food Enzyme Instituteの認定医)
Dr. Izumiの人となりを詳しく知りたい方は以下のリンクをどうぞ
https://www.izumiwellness.net/about-dr-izumi.html
終了したセミナー
『カイロプラクターのための栄養学』Web第Ⅶ期「脳の健康」
『カイロプラクターのための栄養学』第Ⅴ期「触診と視診でわかる患者の健康状態」動画配信
『カイロプラクターのための栄養学』Web第Ⅵ期「栄養学における美容とアンチエイジング(抗加齢)」
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