第4回SCIエッセンシャル講座
「骨盤論 ―歪みのエッセンス―」/吉岡 一貴

スピーカー:吉岡 一貴
日   時:2022年4月22日(金) 19:30~21:00
参 加 費:2,750円(税別2,500円)

 昨年11月に始まった「SCIエッセンシャル講座」。特にこだわりを待たず、徒手療法全般で興味深いテーマにスポットを当てて、広く紹介していこうとスタートさせたものだった。初回、今はもう絶版となっている本だったが、増田裕氏訳の「エッセンシャル カイロプラクティック 哲学」をテーマに、同氏の勉強会『増田ゼミ』に長く参加していた高知の山﨑徹氏に講師をお願いしたことがきっかけになったわけだはないが、第2回、第3回と図らずもフィロソフィーの話が続いた。そこで第4回となる今回はガラッと雰囲気を変え、日本カイロプラクティック徒手医学会(JSCC)の学術大会等で、常に「仙腸関節」をテーマに発表やワークショップをし続けている、山梨の吉岡一貴氏に1時間半と短い時間だが仙腸関節について持論を展開していただくことにした。この機会に仙腸関節に対する興味、疑問、をお持ちの方は是非ご参加いただきたい。


 かれこれ20年、私が一貫して主張している仙腸関節の機能的左右差、利き手に関わる動作の非対称性、視診の重要性などなど、いつもの話をオンラインでお届けします。
 エビデンスの壁をすり抜けて実質的な市民権を得て久しい骨盤矯正。反面、公式の場で「骨盤の歪み」などとうっかり発言しようものならすぐさま、意識高い系医療従事者からの猛バッシングに晒されかねないほど「骨盤の歪み」には根強い批判があることもまた事実。しかしその本質はとても単純で、誰もが持ち合わせている正常な機能の延長でしかないと私は考えています。それは誰でも実感出来て、誰とでも共有可能な現象として、いつも目の前にあります。
 我々はいわば、「骨盤の歪み」とともに生きています。そしてそれは、私が徒手療法を生業とする上での大義でもあると考えています。
 今回は主に画像を参照しながら骨盤に注目し、日常動作のパターン等も絡めて分析を行いつつ、体幹や四肢との繋がりについても解説してみたいと思います。一般的には軽視されがちな画像での分析ですが、実は有益で共有可能な情報がたくさん詰まっています。お楽しみに。

よしおかカイロプラクティック研究所
吉岡 一貴