『カイロプラクティック臨床報告会1周年記念スペシャル』でお会いしましょう!
佐藤 智子
まず、『カイロプラクティック臨床報告会』をご存知ない方のために、簡単に説明をさせていただきます。昨年、2021年の10月にスタートし、2か月に一度、Zoomミーティングを利用し、スピーカーがカイロプラクティックのケーススタディ(臨床例)を発表するイベントを行っています。モットーは「楽しく、気楽に、学びになる」で、ケーススタディを通し、学びを深め、広く繋がり、向上していけるよう結成された会です。
その会が10月に第7回、1周年を迎えるにあたり、来る2022年10月30日に『1周年記念スペシャル』と題し、数多くいらっしゃる海外でご活躍の日本人DCの中から、御三方にオファーし有難くもご快諾いただき、お話をお伺いすることができるようになりました。今から楽しみで仕方ありません。
と、いうのも、そもそもこの会がスタートするきっかけとなったのは、岡井健DCと数名のカイロプラクター、そして科学新聞社の斎藤信次氏を交え、Zoomでミーティングをしていたときでした。詳しいことは忘れましたが、確か、カイロプラクティック業界を盛り上げていくにはどうしたら良いか、といった話の流れから、私はつい思いついたことを口にしました。『みんなのケーススタディが聴きたいです』と。
これを口にしたのは、私が個人的に、ケーススタディが好きであるということ、そして論文、リサーチに興味があるということ、そして日々の臨床で時折感じる これで良いのか? もっと効果が出るアプローチがあるのでは? 私に見落としている点はないのか? といった不安感に似た感情があることが影響しています。
何かを参考にしたいと思っても、私が知らないだけかもしれませんが、思うようなデータベースは存在しません。もちろん臨床で行き詰ったときは先人などに相談し、アドバイスも貰えますが、もっと他のカイロプラクターたちがどのように臨床に取り組んでいるかを、数多くお互いシェアできれば、私自身の施術も向上し、業界としてもレベルアップできるのでは? と考えた次第です。
そこからは、あれよあれよという間に運営グループが立ち上がり、第1回目がスタートしました。スピーカーのオファーも、皆さんお忙しいだろうに快く引き受けてくださる方がほとんどで、順調に回は進み、1周年を迎えられるとは非常に有難いことです。
実際に、この臨床報告会で拝聴したケーススタディの中から、自分の臨床に取り入れた方法もありますし、また、自分にはなかった着眼点に気がつくことができたりと、毎回多くのものを得ることができています。そして、自分のオフィスでは施術する機会がないであろう方への臨床例も聴くことができました。カイロプラクティックの可能性に心が躍り、日々のアジャストが心なしか手応えが良くなりました。私にとって、この『カイロプラクティック臨床報告会』は、毎回今すぐ使えるヒントや気づきに溢れています。
ただ、この会を知ってくださっているのに、残念ながら参加していただけない方もいらっしゃいます。時間が合わない、これは仕方がないですが、合わないというより合わすほどの意義を感じてくださっていないのかと思うと、もったいないことだと思います。また、参加したら発表させられそう、というご意見をいただいたことがありました。これは大丈夫ですので安心してご参加いただければと思います。そして、初めてなので参加しにくい、というお声も耳にしましたが、基本的に意欲のある方は大歓迎です。最初だけ、少し勇気を出してZoomにログインしてください。心よりお待ちしています。
会の運営はコアメンバー(大陰幸生DC、山﨑美佳DC、金木良憲先生、中村貴博先生、森恭子先生、渡辺香織先生、そして私、佐藤)で行っております。参加費はいただいていないので、スピーカーも含めわれわれ運営陣もノーギャラですが、この度Zoomアカウントを取得するにあたり使用料が発生し、それに関しては1口500円からのドネーションをお願いする運びとなりましたので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
仲間になろうと思ったら、その時点で即メンバーの「カイロプラクテック・クラブ」が、一昨年から続くコロナ禍の中、昨年数回にわたって有志によるZoomミーティングを開いた。そのとき、ひょんなことから今回寄稿してくれた佐藤智子DCが発したひと言から端を発し、同クラブ主催で10月から『カイロプラクティック臨床報告会』がスタートした。回を重ね7回目となる今回、『1周年記念スペシャル』と題して10月30日(日)11~13時に開催される運びとなった。参加費は1年前のスタート時から無料、発表された内容を臨床にどう生かすかは参加者次第、今どきこんな奇特なイベントがあるだろうか? 本欄を読まれ興味を待たれた方は、是非一度参加してみて欲しい。紹介されるケーススタディから、明日の臨床に役立つ何かを得て欲しいと切に願う。