私の大好きな言葉に「知識は知恵に、技術は技に」という言葉があります。私にはカイロプラクターとして後進に伝えたい知恵と技があります。今、日本のカイロ界の現状はどうなっているのか、日本の仲間たちに聞いてみても、あまり良い話は聞こえてきません。私が長年教えてきた意味はどこにあったのだろうか、自問自答しています。もう少し厳しく核心を突いて伝えておくべきだったか、と反省を込め感じています。日本では先駆者と称される素晴らしい方々が、亡くなられてしまったり年齢を重ねられつつあります。彼らの知恵や技に触れ学ぶ機会が少なくなってきています。この私でさえ、早いもので来年は還暦を迎えます。これからまだまだ私の技の研鑽の道は続きますが、一人でも多くの後輩たちにより真剣に伝承していかなければ、と思うようになってきました。ぜひ皆さん自身はもちろんのこと、皆さんの教え子や仲間の先生方にも声をかけていただき、参加を促してくれることを心から期待しています。
岡井 健
・知識は知恵に、技術は技に
・アジャストメントのための心
・誰のために、何のために、あなたの知恵と技を使うのか
・患者の体を診て、心を読んでからアジャストする
・誰にも負けないアジャストメントを身につける
・なぜ頚椎のアジャストメントが難しいのか?
・頚椎のアジャストメントを上達させるカギはいくつある?
・後頭骨をしっかりアジャストメントできる人は、ごくわずか
・上達させるための日々の意識は何?
・頚椎のマネジメント
・胸椎は最低でも二つのポジションでのアジャストを習得せよ
・上質の胸椎のアジャストメントのイメージとは
・スペシフィックとジェネラルなアジャストメントを使い分けろ
・ドーサルブロックの基本編&応用編
・L5を深くセットする
・胸腰椎移行部はサイドポスチャーがベスト
・仙腸関節を意のままにアジャストする
・ランバーロールを侮るな
・一生研鑽を続けられることの幸せ
・アジャストメントありきのカイロプラクティック
岡井健(おかい たけし)DC
福岡西陵高校を卒業後、1984年単身アメリカ、ボストンに語学留学。その後、マサチューセッツ州立大学在学中にカイロプラクティックに出会い、ロサンジェルス・カレッジ・オブ・カイロプラクティック(LACC)に入学、1991年に同校をストレートで卒業する。
1992年、カリフォルニア州開業試験を優等で合格。1991年から1995年まで、カリフォルニア州ガーデナの上村DC(パーマー大学出身)のクリニックで、アソシエート・ドクターとして勤務した後、サンフランシスコ空港近郊のサンマテオにて開業。2001年にはシリコンバレーの中心地、サンノゼにもクリニックを開業し、サンフランシスコ・ラジオ毎日での健康相談や地方紙でのコラム連載でも活躍。
また、積極的に留学中の学生たちの面倒を見、その学生たちの帰国を皮切りに日本での活動を始める。科学新聞社(斎藤)との縁は、2005年に出版した「チキンスープ・シリーズ カイロプラクティックのこころ」の監訳に始まり、以降15年以上にわたって出版物、マイプラクティス・セミナ、カイロ-ジャーナル記念イベントなど、またカイロプラクティック・クラブとして「ソウルナイト」(スタート時はフィロソフィーナイト)など、ありとあらゆる場面で協力関係にある。