代替医療に従事する先生方のクリニックに来られるクライエントの多くは、痛み、疲労感、不快感、不眠、気分の落ち込み、不安な気持ちなどを抱えておられます。これらの問題には共通点があります。それは「エネルギー不足」です。十分なエネルギーを捻出することができないがゆえに、起きている現象なのです。
疲労感なら、エネルギー不足が原因というのは辻褄が合うと思われますが、実は、痛み、不眠、不安障害、そのほかに挙げた問題もすべてエネルギー不足が深く関わっているのです。
このことに最初に気づいたのは、10年ほど前、ダイエット・プログラムをクライエントに提供するようになったのがきっかけでした。私が行うダイエット法は、カロリー摂取を制限することよりも、代謝量を上げることに特化したやり方になります。つまり、エネルギーを捻出することを促すのです。
その手法を行ったときに、もちろん多くの人は無理なく、またリバウンドなしで痩せることが可能になるのですが、それよりも驚いたのは、強い痛み止めを常用してもコントロールしきれない痛みが、6週間という短い期間で、9割以上減少するというケースが後を絶たなかったことです。つまり、痛みを解決する最も有効な方法は、エネルギーをつくる能力、ミトコンドリアの正常な機能を取り戻すことだったのです。
その後さまざまな文献を読む中、ミトコンドリアの働きが低下することによって、慢性疲労が起きるだけではなく、痛みの問題やさまざまな代謝異常に関わる糖尿病、認知症、がん、心臓病、自己免疫疾患、うつ、不安障害などが引き起こされることを知りました。
このシンプル、かつ非常にインパクトの強いミトコンドリア機能回復術を、皆さんにシェアさせていただくために今回のセミナーを企画いたしました。
今回のセミナーでは、ミトコンドリアについて学び、ミトコンドリアを正常に機能させ、エネルギーの捻出を速やかに行えるようになるための手法を紹介いたします。
またエネルギーを途切れないように供給するためには、脂肪をケトン体に変換させる能力が必須となります。しかし残念ながら、多くの痛みを含む体調不良を持つクライエントたちは、この能力が著しく低下しています。ですから、痛みを根本的に解決するためには、脂肪をケトン体に変換させる機能を回復させることが大きなカギとなるのです。
脂肪がケトン体に変わるためには、適切な条件が揃う必要があります。その中でも重要な要因は、自律神経が正常に機能していることです。特に交感神経優勢になりがちな現代人の自律神経をサポートすることは絶対に欠かすことができません。その手法についても詳しく説明いたします。
和泉宏典
和泉宏典(いずみひろのり)DC
- 1970年 京都府宇治市出身
- 1992年 同志社大学卒業
- 1999年 University of Georgia卒業
- 2003年 Life University卒業、ジョージア州アトランタにて開業
- 2010年 ニューヨーク州マンハッタン郊外にてIzumi Family Chiropractic and Wellnessをオープン
- 2021年 フロリダ州に移住
- 資格
- ドクターオブカイロプラクティック
- ダイジェスティヴヘルススペシャリスト(Food Enzyme Instituteの認定医)
Dr. Izumiの人となりを詳しく知りたい方は以下のリンクをどうぞ
https://www.izumiwellness.net/about-dr-izumi.html
終了したセミナー
『カイロプラクターのための栄養学』Web第Ⅶ期「脳の健康」
『カイロプラクターのための栄養学』第Ⅴ期「触診と視診でわかる患者の健康状態」動画配信
『カイロプラクターのための栄養学』Web第Ⅵ期「栄養学における美容とアンチエイジング(抗加齢)」
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